培養骨格筋細胞中のタンパク質分解量を評価する方法
*本研究は、畜産学科の畜産物利用学分野、動物代謝学分野、食肉科学分野との共同研究です。
Nτ-メチルヒスチジン(Nτ-MeHis)は、ミオシンとアクチンに微量に含まれるアミノ酸であり、タンパク質合成に再利用されません。。その特性を利用し、骨格筋細胞からのNτ-MeHisの放出量は、骨格筋タンパク質分解の指標として利用されてきました。本研究では、安定同位体希釈法を用いた液体クロマトグラフィータンデム型質量分析によりC2C12培養筋管細胞の培地中のNτ-MeHis濃度を測定するための分析条件の検討と妥当性の評価を実施し、本研究で検討したLC-MS/MSによるNτ-MeHisの分析法は、in vitroにおける細胞内外のNτ-MeHisの定量分析に適用可能であることが示されました。
Biosci, Biotechnol, Biochem. 89, 849–854. 2025.https://doi.org/10.1093/bbb/zbaf031
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