タンカンの摘果果実の飼料化
タンカン(Citrus tankan Hayata)は、温暖な地域で栽培されるカンキツ類の一種で、その食味や香りが高く評価されています。一方、大きな果実の生産を目的として、夏季に摘果された果実の再利用方法は検討されていません。カンキツ類は、フラボノイド、クロロゲン酸、ビタミンC(アスコルビン酸)、カロテノイド類、ビタミンE(トコフェノール、トコトリエノール)などの抗酸化作用を示す化合物を含みます。本研究では、タンカン摘果果実の乾燥粉末の飼料添加が、ブロイラーの飼養成績および肉質特性(脂質過酸化度、ドリップロス、およびに色調)に及ぼす影響を調べた結果、タンカン摘果果実の飼料添加が、浅胸筋(むね肉)の脂質過酸化度とドリップロスを低下させ、その赤色度を高めることを明らかにしました。
Journal of Warm Regional Society of Animal Science, 65, 17-24
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