2025.01.31 08:00と畜前のタンパク質分解量は食肉の美味しさに関係するのか?*本研究は、岡山大学勝俣沙智先生との共同研究です。食鳥処理場では、衛生管理のためにと畜前にブロイラーを絶食させます。一方、絶食はブロイラー生体内で骨格筋タンパク質分解反応を引き起こします。本研究では、絶食処理時間がと畜前の骨格筋タンパク質分解反応と熟成後の食肉中の遊離アミノ酸含量との関係性を調査しました。その結果、と畜前の絶食処理は、ブロ...
2025.01.31 07:26鶏血清による異所性脂肪の分化誘導異所性脂肪とは、脂肪組織以外の臓器・組織に蓄積される脂肪のことです。骨格筋における異所性脂肪の発生は、組織内の脂肪前駆細胞から脂肪細胞への分化・成熟に起因すると考えられてきたが、近年では、Myf5陽性の骨格筋前駆細胞から分化成熟した脂肪細胞の存在が報告されています。当研究室では、C2C12筋芽細胞を鶏血清を含むDMEM培地で培養することで...
2025.01.31 06:10米糠外層の食品機能性(糖代謝への影響)米糠外層を給与したラットの腸管内容物、血液、および肝臓の代謝産物のメタボローム解析を行って、米糠外層の摂取が生体内の代謝状態に及ぼす影響について検証を行いました。米糠外層の摂取は、糖質や脂質の腸管における吸収効率(消化率)を低下させましたが、体重増加には負の影響が認められませんでした。一方、米糠外層の摂取により、腸管内での短鎖脂肪酸産生や...
2025.01.31 06:00米糠外層の食品機能性(便通改善)お米を精米する際に、序盤に排出される米糠外層(1・2台目の精米機由来の米糠)を配合した飼料をラットに給与すると、糞便排泄および糞便中への脂質排出の増加や腹腔内脂肪の減少がみられることを明らかにしました。Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry. 79 (8), 1337-1341.2015
2025.01.31 05:54米糠の機能性の研究米は、年間約880万トンが精米され、その工程では玄米表面の果皮、種皮、糊粉層及び胚芽を含む米糠が分離されます。また、一般的な精米工場では、3〜4台の精米機を連結させて搗精されます。当研究室では、1・2台目の精米機由来の米糠(米糠外層)と3・4台目の精米機由来の米糠(米糠内層)のそれぞれが持つ食品または飼料としての機能性を研究しています。B...
2025.01.31 03:31オロット酸の暑熱ストレス軽減作用本研究では、暑熱環境下で飼養したニワトリに対するオロット酸の飼料添加(0.7%)がニワトリの血漿および骨格筋の脂質過酸化度ならび代謝産物に及ぼす影響を調べました。その結果、オロット酸の飼料添加は、生体内のピリミジン代謝、βアラニン代謝、リンゴ酸-アスパラギン酸シャトル、アスパラギン酸代謝などの代謝経路に影響を及ぼし、熱ストレス環境下におけ...
2025.01.31 03:11暑熱ストレスを軽減する新規機能性飼料の研究南九州地域では、夏季の高温多湿の環境となるため、家畜の暑熱ストレスが問題となります。暑熱ストレス環境下では、家畜の生体内で活性酸素種の産生量が増加し、熱中症のような状態となり、家畜の飼養成績や畜産物の収量・品質へ負の影響を及ぼします。当研究室では、夏季の暑熱ストレス環境下における家畜の飼養成績の低下や畜産物品質の低下を軽減する新規の飼料資...
2025.01.31 03:00猛暑日が続くと鶏肉中のイミダゾールジペプチドが減少する本研究では、猛暑日(35℃)を想定した暑熱感作がブロイラー鶏肉の遊離アミノ酸およびイミダゾールジペプチド含量に及ぼす影響を調べました。その結果、暑熱環境下では、むね肉のカルノシン合成酵素のmRNA発現量の減少とカルノシン分解酵素のmRNA発現量の増加を介してイミダゾールジペプチド(カルノシンとアンセリン)の含量が減少することが明らかとなり...
2025.01.30 03:15タンカンの摘果果実の飼料化タンカン(Citrus tankan Hayata)は、温暖な地域で栽培されるカンキツ類の一種で、その食味や香りが高く評価されています。一方、大きな果実の生産を目的として、夏季に摘果された果実の再利用方法は検討されていません。カンキツ類は、フラボノイド、クロロゲン酸、ビタミンC(アスコルビン酸)、カロテノイド類、ビタミンE(トコフェノール...
2025.01.29 02:00LC-MS/MSを用いた骨格筋タンパク質分解の測定方法の開発Nτ-methylhistisineは、ミオシンとアクチンに微量に含まれるアミノ酸であり、タンパク質合成に再利用されません。そのため、動物の血中および排泄物中のNτ-methylhistisine 濃度は、骨格筋タンパク質分解の指標として利用されてきました。本研究では、LC-MS/MSおよびUHPLCを用いてNτ-methylhistis...
2025.01.26 15:00ニワトリ脂肪細胞のグルコース取込み機構哺乳類では、グルコース輸送体(GLUT)であるGLUT4がインスリンに応答して細胞膜上に移行し、グルコースを取込みます。ニワトリも哺乳類同様にインスリンに応答してグルコースを脂肪組織や骨格筋組織へ取り込みます。しかしながら、ニワトリを含む鳥類では、GLUT4が欠損しいるため、インスリン応答性のGLUTは同定されていません。ニワトリ初代培養...